幼年期の子どもの遊びと学び
- 幼児教育は「環境による教育」です
- 幼児は、生活(=遊び)を通して環境との相互作用の中で、自らたくましく育って行きます。学校教育が時間割や教科書に沿った教科ごとの教える側が中心の教育であるのに対し、幼児期の教育の特徴は、見守られている安心の下に個々のペースで環境に関わり、自ら興味あることを見つけたり、仲間と刺激し合って新しいことにチャレンジしたりする学ぶ側の子どもが主役の教育です。保育者は、適切な環境を整えて子どものチャレンジを見守り、必要に応じてサポートしたりリードしたりしながら一人ひとりを応援して行きます。
- 仲間の中で成長する子どもたち
- 子どもたちは、園での集団生活の中で刺激を受けながら着実に成長していきます。
年少(3歳児組)は、初めての集団生活にドキドキしながら、少しずつ自分を発揮します。
保育者が一人ひとりの好きなことや特徴を丁寧に受け止め、そっとサポートすることで、それぞれが自信をつけて“一丁前”になっていく喜びを得ていきます。明日も会いたくなるような、気が合う友達もできてきます。 - 年中(4歳児組)になると、自信もついてきて、友達の中で自分を試そうとすることが増えてきます。にぎやかなやりとりや会話が盛り上がる反面、ぶつかり合うことも多くなります。
保育者は、さりげなく互いの言い分を聞いたり、アドバイスを送ったりして、関係づくりを支えます。子どもは次第に互いの主張を受け入れながら共に関わり遊びを作っていくことの楽しさを知って行きます。 - 年長(5歳児組)になると、仲間意識がぐっと強くなり、自分のことも「みんなの中の自分」として考えるようになります。仲間の前で得意なことをアピールしたり、協力して物事を実現しようと素行錯誤します。
保育者は、その思いの一番の理解者であり心強い協力者です。園生活の中で営まれる「自分たちの思いを実現できる!」という夢のような体験は、それぞれの心の深くに刻まれて、未来を生きる力になることでしょう。
こんな子どもに
育って欲しい
- ものを大切にする やさしい子
- からだも心もじょうぶな子
- いつもにこにこ明るい子
- ごめんなさいがいえる子
- 仲よく力を合わせる子
- ありがとうがいえる子
- 自分で考え進んでやる子
楽しく過ごすためのきまり